ニートやフリーターから起業するには?
ニートやフリーターから働きたいと思っている人のなかには、会社に入って勤めるスタイルが向いていないという人もいます。
今回は、ニートやフリーターから一人で起業する方法やアイデアについて紹介していきます。
ニートやフリーターからでも起業できる?
実は、起業にはきちんと決まった定義がありません。会社を起こすことを『起業』と呼ぶ人もいますが、フリーランスとして働き始めることも起業にあたります。
つまり、起業自体はそれほど難しいものではありません。「今日から起業します」と自分で宣言してしまえば、収益がなくても起業したことになるんです。
もちろん、職歴なしのニートや高卒・大卒といった学歴に自信のないフリーターでも関係なく始められます。
ただし、難しいのは起業したあとに収入を上げていくこと。ニートやフリーターからでも起業できますが、事業を成功させるにはそれなりの覚悟が必要になるでしょう。
ニートやフリーターが起業を成功させるには?
起業は簡単ですが、収益を上げていくのは難しいもの。失敗しないためにも、成功のための注意点を見ておきましょう。
起業に必要な情報を集めよう
起業できる仕事の種類はたくさんありますが、どの仕事や働き方でも起業前には、必ず情報収集を念入りにやっておきましょう。
集めたい情報は?:
- 収益を上げるための仕組み
- 起業するための準備や資金
- 初心者から始めるリスク
- 仕事についてのスキル
- 法務や経理などの事務処理
会社に就職するときは仕事のスキルだけでもいいのですが、自分で起業するとなると周辺のリスクや事務などもすべて把握しなければいけなくなります。
あとからでも調べられることですが、最初にきちんと理解しておくことで後々の面倒を減らすことができます。時間があるときに調べておくようにしましょう。
起業家セミナーに参加しよう
情報収集に限界を感じたら、起業家やその事業者向けに開かれているセミナーに参加してみるのもいいでしょう。
初心者から失敗なく起業する方法や資金集めの流れ、アイデアを出すための勉強会なども開かれていますよ。
セミナーなどでは情報収集ができるだけでなく、同業者とのつながりができたり、先輩たちの体験談やアドバイスができるだけのメリットもあります。
起業のための資金を集めよう
あなたがやってみたいと考えている事業の規模や仕事内容によっても、最初に必要な資金は大きく違ってきます。
フリーランスで始めるときは初期費用は少なく済みますが、会社を起こしたり、お店を出すとなれば、銀行などに融資してもらう必要も出てくるでしょう。
やみくもに起業するのではなく、最初に資金集めのリスクとや融資の方法を把握しておきましょう。
開業のための手続きを進めよう
いよいよ起業の予定が決まったら、開業するときにやっておきたい手続きを進めておきましょう。
個人事業に必要な「役所への開業届」、税務署への「青色申告承認申請書」などを作成していきます。
これらの手続きは起業する仕事のすべてに必要なわけではありません。
ただ事業の規模が大きくなれば、いずれは必要なものなので最初に済ませてしまうのもいいでしょう。
ニートやフリーターにおすすめの起業アイデアは?
では具体的に、起業したいニートやフリーターにおすすめの事業内容について紹介しておきます。
フリーランス
専門技術を使って、フリーランスとして仕事を受けることもできます。例えば、Webデザインやプログラミング、写真やイラストの加工、翻訳などが人気ですね。
最近は、『クラウドソーシング』と言って、インターネット上で仕事の依頼・受注ができるサービスがあり、未経験からでも気軽に仕事を見つけることができます。
本格的にフリーランスとして働いていくのであれば、フリーランス専門のエージェントを利用するのもいいでしょう。
未経験からフリーランスとしてやっていく方法や案件の紹介、面倒な営業や経理関係のサポートもしてくれますよ。
ライター・作家
依頼されたテーマで記事を書いてお金をもらうライティングの仕事です。こちらもクラウドソーシングを利用すれば、未経験からでも始められます。
案件の報酬額は数十円単位から1,000円以上とさまざま。経験を積んでいけば、報酬単価が上がっていきます。
最初は、お小遣い程度の稼ぎですが、何度も仕事をもらえるようになればライターとして働いていくことができます。
せどり・ネットショップ
こちらもインターネットの発展で個人でもやりやすくなった仕事です。
せどりとは、商品を仕入れて適切な業者に引き渡す仲介業者です。
インターネットができたことで、個人が商品を仕入れて自由に売れるようなサイトができました。
Amazonの中古業者やYahoo!オークションの業者もせどりの1つですね。
どこでどんな商品をどんなふうに仕入れてくるか、どこでどんなふうに売るのかというのも勉強とアイディアが必要です。
また仕入れる資金と在庫を抱えておくリスクがあることも忘れてはいけません。
フランチャイズ経営
フランチャイズとは、グループに加盟することで本部の看板や商品を使う権利をもらい、商売をして利益の一部を本部へ支払うという経営システムです。
コンビニチェーンや飲食チェーンなどもフランチャイズの一部ですね。すでに知名度のある店舗の経営になるので、ある程度の利益が見込める安心感があります。
ただし、どのフランチャイズに加盟するかによって、規則や経営方針はかなり違います。
よく調べて本部の担当者とも話し合ったうえで、「これならやっていける」と思ったグループに加盟するようにしましょう。
会社の設立
なにかしらのサービス、事業を考えて会社を起ち上げることもできるでしょう。
最近では、アイディアさえしっかりしていれば起業のための軍資金・助成金を出資・融資してくれるという、支援者と起業家の中継ぎをするサービスもあるようです。
また、インターネット上で完結できるようなサービスであれば、資金はほとんど必要ではありません。次のfacebookを目指すのもいいかもしれませんね。
YouTuber(ユーチューバ―)
動画投稿サイト「YouTube」に動画を投稿して、広告収入で稼ぐ人たちのことです。
面白い動画、みんなが興味のある動画をアップして、表示される広告によって報酬をもらいます。
海外では数十億を稼ぐユーチューバ―もいるのだとか。日本では「HIKAKIN」さんや「はじめしゃちょー」さんが有名ですね。
一度、アップした動画は人気のある限り、収入を与えてくれるものなので、ネット上の不労所得としても魅力。
動画を取るための設備や道具をそろえる必要があるのと、固定ファンをつけるための魅力やアイデアが必要です。
アフィリエイト
アフィリエイトは、自分で作ったサイトやブログに広告を貼って、広告をクリックしたユーザーが指定されたアクションを行うと報酬がもらえるシステムです。
美容や健康、金融、IT系などさまざまな分野で広告を出すことができます。自分の得意分野でサイトやブログを作るのがいいでしょう。
アフィリエイトの収入は上位者であれば、月収100万円を超えるなど天井知らずなのですが、初心者は半年経っても月5000円ほどしか稼げない厳しい世界です。
アフィリエイトを始める場合はリスクややり方をよく調べたうえで取り組む方がいいでしょう。
ブロガー
自分のブログを運営して、Googleアドセンスなどの広告報酬や書籍化などでお金を得る方法です。
ブログの運営から発展して、個人セミナーや講習会を開いたり、スキルを販売する人もいるようです。
トップのブロガーだと1日3、4記事のアップをしているのだとか。よりユニークで力のあるブログを作る必要があります。
固定のユーザーを得られるような記事内容か、ページの集客数を高めるSEOの知識が必要です。
株式投資・FX運用
一人でできるお金儲けといえば、投資系を思い浮かべる人も多いでしょう。株式投資は確かに儲けることはできます。
問題点は「最初の軍資金が必要であること」、さらに「堅実に儲けるための勉強が必要であること」、追加すると「ある程度いくには専門家の助言が必要であること」でしょう。
よって、一般的なニートやフリーターにはあまり現実的な方法ではありません。
家族などのバックアップが大きい、いわゆるお金持ちであるニートやフリーターなら考えられる選択肢。
あるいは、株の知識をきっちり叩き込んで、フリーランスのトレーダーになることもできます。