【勝てる面接対策!】空白期間が長い大卒ニートは就職に不利?
「大卒ニートで空白期間が長いのですが就職したいです。
面接ではどうやって誤魔化したらいいですか?」
1.「まあ、いろいろありまして」とお茶を濁す
2. 印象を少しでもよくするため、ニート期間を少なめに伝える
3.「家事手伝いをしていました」とあくまでも仕事をしていたふうに答える
あなたはどれが正解だと思いますか?
意地悪な選択肢を出してしまいましたが、実は上の3つはすべて面接では不正解。そもそも大卒ニートだからといって、面接で空白期間を誤魔化すのはよくありません。
では、大卒ニートはどうやって面接に挑めばいいのでしょうか?
今回は、就職を前に空白期間の長さが気になる大卒ニートへ、就活と面接を成功させるスキルについて話してみようと思います。
大卒ニートの多くは、面接で空白期間を隠したい!
大卒ニートとしての期間が長くなればなるほど、いざ就活を始めたときに面接などで空白期間を指摘されるのではないかとびくびくしてしまうもの。
アルバイトの面接でさえ、空白期間があるせいで落とされるのではないかと思ってしまう人もいるようです。
たしかに、履歴書を出してしまえば、ニートだった期間はいやでもわかってしまいます。
「この期間ってなにしてたの?」
面接官はなんとなく聞いただけなのかもしれないこの質問。大卒ニートだったことを引け目に感じている人にとっては、1番面接で聞いてほしくない質問でもあります。
「ニートだったことはマイナス点以外のなにものでもない!」
そう思ってしまう大卒ニートの多くが、面接でニート期間を隠したり、誤魔化そうと必死になってしまいます。
でも、面接で落とされる原因は本当にニート期間が長いせいなのでしょうか?
→ 大卒ニートから就職した先輩はどうやって面接を切り抜けたの?
面接で落とされる原因はニート期間のせいじゃない!
大卒ニートだった空白期間を気にしすぎると、面接に落ちます!
断言するなんてひどいじゃないかと思われるかもしれません。では一緒に大卒ニートの面接について考えてみましょう。
あなたには、大卒ニートの面接を担当する採用担当者となってもらいます。あなたが採用担当者だった場合、次のような求職者を面接で採用するでしょうか?
面接に来たのはこんな人…
- 部屋に入ってきたときからびくびくと何かにおびえている
- 面接中はずっとそわそわしていて落ち着きがない
- 履歴書に空白の期間があり、「どうしていたのか」と訪ねると「家の手伝いをしていた」と言う
- 具体的な仕事内容を聞くと、ごにょごにょ
- 空白期間の質問をしたあとは絶望顔でなにを聞いても自信なさげ
うーん…。印象はあまりよくありませんね。それでも採用するという人は、なかなか善意のある人か、よほど教育熱心な人かも。
ちなみに、この面接中、どちらからも「ニート」という言葉は出ていません。マイナスイメージのある「ニート」という単語が出ていないのに、面接での印象は良くないのです。
上で例に出した大卒ニートは誤魔化すのが下手だったからでしょうか? あなたならもっとうまく面接をこなせますか?
ですが、どんなに演技の上手な人でも「空白期間は汚点だ」と思っているうちは、とあるものを奪われ続けます。
それは、あなたの自信です。
自信のない人ほど、面接で十分にアピールできていない!
実は、ニートになると共通して「自信が無くなる」という現象が起こります。
ニートであることをマイナス点だと意識しているのであれば、なおさら自分に自信をもてません。
当然ですが、自分に自信のない人の魅力はなかなか他人に伝わりません。
ましてや、その日会ったばかりの採用担当者に、面接という短い時間で「わかってください」は通用しませんよね。
面接というものはごく短い時間です。面接の時間内にその人を知ろうとすると、8割が印象で決まってしまいます。
人間はマイナス点であろうとプラス点であろうと、「意識すると注目される」という特徴を持っています。
あなたがニートであることを引け目に感じて、それを隠そうとするとかえってそれが面接で目についてしまうのです。
そうなると、採用担当者が面接で本当に聞きたいと思っている、「我社を選んだ動機」や「我社に入ってなにをしたいのか」といった部分がぼんやりしてしまいます。
結果として、採用担当者から見た面接での印象は「なんだか元気がなくて自信のない人」になってしまうわけです。
→ 面接でも採用担当者にフォローしてくれる就活のプロを探そう!
面接さえ通ればいい、というものではない!
仮に面接の練習だけをたくさんやって、大卒ニートであることをうまく誤魔化す方法を身に付けたとします。なんとか面接も通り、採用も決まりました。
ですが、大卒ニートであることを誤魔化した場合、問題なのは面接だけではないのです。
あなたは、入社後、というのを想像したことがあるでしょうか?
いま、差し迫った問題として就活があるため、なかなか深くは考えられないものですが、採用されれば当然「入社後」の生活が始まります。
大卒ニートだったことを面接で誤魔化して入社したあなたは、どんなふうに過ごすでしょうか?
会社にはあなたの面接を担当した面接官もいます。仲良くなった社員にうっかり過去を話すわけにもいきませんね。
いつもどこか一線を引いて、誰も信用しない雰囲気を出す、近寄りがたい人と思われるかもしれません。
そもそも、あなた自身が居心地悪い思いをしながら毎日を過ごすことになります。
考えてみてください。たった30分ほどの面接で、過去を誤魔化していたときの冷汗をかくような感覚を。
面接でちょっとした嘘をついて入社したのであれば、その冷や汗の状態が毎日続きます。そんなのせっかくの社会復帰が台無しですよね。
逆境から立ち上がってきた人は美しいの法則!
面接で大卒ニートだったことを誤魔化すのは良くない、それはわかってもらえたかと思います。
では、具体的にどうやって面接を勝ち残っていけばいいのでしょうか。
実は、あなたが自分のマイナス点だと思っているものを面接でのアピールポイントに変える法則があります。
それは、「逆境から立ち上がってきた人は美しい」という法則です。
大卒ニートになりたくてなる人はいません。大卒ニートだった期間、あなたはずっと辛い思いをしてきたはず。
望まずにおちいってしまった状況から、なんとか立ち上がってくる人の姿は感動すら与えます。
あなたが大卒ニートだったことをマイナスだと感じているなら、あえてそれを面接でアピールポイントにします。
若いうちから挫折を味わい、なおかつ、そこから立ち上がってきた人は、ひと回り強くなって今後の人生を生きていけるからです。
マイナス点は実績で補強する!
「今までは大卒ニートでつらい生活をしてきましたが、今後はまともな人間としてがんばっていきたいと思います」
逆境から立ち上がってきことをアピールするときによくやってしまうのがこうした例。
上の言葉だけでは、前向きな姿勢は伝わっても具体的にはまだなにもしていないですよね。
これだと押しが弱い。聞いている方は、「本当にできるの?」と思ってしまいます。
なので、ここに「実績」をひっ付けて補強します。
これからやろうと思っていることよりも、すでにやってきたことの方が信頼性が高いのはわかってもらえると思います。
手順としてはこんな感じ
- 今までは大卒ニートだった
- でも、このままではいけないと立ち上がることに決めた
- それで、実際にあんなことやこんなことにチャレンジしてみた
- それによって、自分の将来が見えてきた。ので、御社で仕事をしてみたい
ものすごくおおざっぱに書くとこうなります。大事なのは3番目の「実際にあんなことやこんなことをやってみた」という項目。
あなたはその面接にやってくる前に、社会復帰を目指してすでにいくつかのチャレンジをしてきたことをアピールするわけです。
なので、面接に来ているあなたは、「これからがんばるあなた」ではなく「すでにがんばってきて、さらにがんばっていくあなた」として面接官の前に座ります。
これによって面接官はすでに実績があることに安心しますし、あなた自身も達成感を経験してくることで自信を取り戻すことができます。
大卒ニートをカバーする実績を作るいくつかの方法!
大卒ニートの経歴をカバーするための実績作りは、意外にもいろんな方法があります。
難易度も簡単に参加できるものから、ちょっとチャレンジしてみるような方法まであり、段階をおって試すこともできます。
実績作りは無理をしないこと!
あなたが「やってみてもいい」「これくらいなら始められそうかも」と思ったものからチャレンジすればいいでしょう。
それでは、おすすめの方法から順を追って紹介していきますね。
就職コンサルタントで就活セミナーを受けてみよう!
大卒ニートの実績作りで1番おすすめなのが、就職コンサルタントの就活セミナーを受ける方法です。
就職コンサルタントとは、あなたの探している条件の求人を探してきてくれたり、就活中のサポートをしてくれるサービスです。
サポートのなかには、大卒ニートが就職するためのセミナーを開催しているものがあり、これがとても有効です。
大卒ニートが悩みやすい就活中のポイントや今さら聞きづらいビジネスマナー、社会人になったあとに実践的に役立つスキルなどを教えてもらえます。
就職コンサルタントは企業側にもよく知られており、「あの就職コンサルタントでスキルを磨いた」というだけでも評価の上がる場合があります。
また、大卒ニートのために開催されている就活セミナーはハードルも低く、まわりにも同じ境遇の人たちがいるので入っていきやすい実績作りとなっています。
以下に、就活セミナーを開催しているおすすめの就職コンサルタントを紹介しておきます。ちなみにどのセミナーも無料で参加できます。
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地域若者サポートステーションで職業訓練をやってみよう!
次に紹介したいので、地域若者サポートステーションで職業訓練を受けさせてもらう方法です。
地域若者サポートステーションとは全国にある、若者の自立支援を行っている施設です。
通称サポステと呼ばれ、ここではカウンセラーによる相談ができたり、さまざまなスキル向上の講座が受けられたりします。
講座などで力を磨いたあと、最終的な目標として地元の協力企業での職業訓練が用意されています。
この職業訓練は実際の業務の簡単な手伝いを体験することができます。
これにはサポステのスタッフや仲間たちと一緒に参加することできるので精神的にも安心して取り組むことができます。
→ 全国にある地域若者サポートステーションをふくむサポート機関!
派遣社員として実際の会社で働いてみよう!
少しハードルが高くなりますが、派遣社員として働いてみる方法もあります。
知っている人も多いでしょう。派遣社員とは、特定の期間を会社に入って社員の補助として働く方法です。
正社員ほど面接も厳しくありませんし、仕事内容もそれほど難しいものではなく、ちゃんとマニュアルや研修が用意されています。
また、通常、派遣とは人材派遣会社に登録して仕事を紹介してもらいます。人材派遣会社によっては、登録中なら好きなだけ参加できるマナー講座やPCスキルを学べる環境があります。
もちろん、派遣社員だったことは履歴書にも書ける立派な経歴です。
就職コンサルタントやサポステの訓練後、就職を目指すことはできますが、まだ経験が足りないの思うのであればチャレンジしてみるといいでしょう。
一般の派遣社員から仕事探しをするなら
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専門職の派遣から仕事探しをするなら
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実績としてのアルバイトはどうだろう?
大卒ニートをカバーするための経験として、最初にアルバイトを想像した人も多いと思います。
あえて触れなかったのも、就活に関して言えばアルバイトはとても微妙な位置にあるからです。
大卒ニートから社会復帰を考えて、最初にアルバイトをやってみる人も少なくありません。
もちろん、アルバイトは「自分にも仕事ができる」という自信をつけるにはとても有効です。仕事内容を選んで無理のない範囲でやってみるにはとても良い経験です。
ただし、覚えておいてほしいことがあります。
アルバイト経験は就職活動中のアピールにはなりにくいという点です。
アルバイトと正社員の仕事内容は大きく違うため、アルバイトをたくさんしてきた人が正社員になる就活で特別有利というわけではないのです。
それでもあえて、自分の経験のためにアルバイトをやってみたいというのはとてもいいことです。
ただし、アルバイトのあとには就職コンサルタントなどの社会人のスキルに直結するような訓練で実績を固めることをおすすめします。
→ 大卒ニートが初めてアルバイトをするならおすすめの3つの仕事!
今回のワーク:やってみてもいい実績作りはどれだろう?
今回は、大卒ニートの就活でも大きな壁である面接での空白期間の説明について話してみました。
空白期間は隠すよりも、逆手にとって武器とする。
意外と思いつかない方法だったのではないでしょうか?
ですが、あなたの経験してきたことは見る角度を変えれば、ほとんどがアピールポイントになります。
物事は見せ方によって、良いものにも悪いものにも見えるのです。
最後に、今回のワークとして、紹介した実績作りの中からあなたがやってみてもいいと思える実績作りの方法を1つ選ぶという課題を出しておきます。
まずはそれぞれの方法では、どんなことをやらせてもらえるのか、どんなことを学べるのかを調べることから始めてみてください。
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