【雇われたくない】会社員には向いてないと感じる大卒ニートの働き方
正社員として会社に就職するだけが働き方ではなくなりました。
大卒ニートのなかには、「自分は人と関わるのが苦手だし、共同作業のある会社員は向いてないかもな」と思っている人もいるのではないでしょうか。
社会から長く離れてしまった、今。大卒ニートの状況とは真逆に位置する会社員という働き方に親近感を持てないのは当然のことでしょう。
管理人自身も1度は就職したものの、会社員という働き方が合わず、独立してWEBビジネスを中心に1人で仕事をする身です。
会社員と自営業という両方の働き方を経験した身として参考になることもあるかと思います。今回は、会社員に向いてないと思っている大卒ニートの働き方と仕事の見つけ方をお話します。
あなたは本当に会社員に向いてないのか?
会社員に向いてないと思うからそれ以外の働き方を探しに来たのに、いきなり反対の問いかけをされて戸惑うかもしれません。ですが、大切なことなのでよく考えてください。
あなたは本当に会社員に向いてないと言い切れますか?
言い切れるのであれば、その理由はなんですか?
その理由は、実際に会社員をやってみた経験から得た結論ですか?
上の3つの質問にしっかりと考えて答えてみてください。次のような答えが出てきた大卒ニートの人は、会社員になることをあきらめないで考え直すべきです。
- 大卒ニートだし、なんとなく自分には会社員は向いてないと思う
- 向いてないと思う理由は、人間関係が苦手だから。もしくは共同作業が苦手だから。
- 会社員は経験したことないけれど、たぶん向いてない
これらのような答えがあなたのなかにある場合、就職して会社員となる以外の働き方へこぎ出すのはまだ早いでしょう。
もしかしたら、経験したのことのない会社という空間そのものが怖いと思っている場合や仕事で失敗して怒られたり失望されたりするのが怖いと感じている場合があります。
あるいは、上のような答えにはならなかった大卒ニートの人は次の質問にも答えてみましょう。
- あなたは自分の行動を計画立ててやってみるのが好きですか?
- 何事も独学で覚えるのは得意ですか? 常に新しいことを学んでいきたいという向上心がありますか?
- 次にやらなければいけないことを自分で見つけてくることができますか?
- 孤独には強い方ですか?
- あなたには絶対に会社員以外の働き方を選ばなければいけない理由がありますか?
あなたを考え込ませてしまうような質問ばかりかもしれません。それだけ、簡単に会社員に向いてないと判断してそれ以外の生き方を選ぶのは危険だと知っておいてほしいのです。
最後の質問群に自信をもって答えられた大卒ニートの人には、のちほど会社員以外の働き方へこぎ出す方法をお話しましょう。
まだ答えに迷っている大卒ニートの人は、「なぜ、簡単に会社員に向いてないと判断してそれ以外の働き方を選んではいけないのか」を説明します。あなたの未来に当てはめてよく考えてみてください。
会社員だからつらいこともある、でも会社員だから得られる恩恵もある
なぜ、こんなにも会社員に向いてないかどうかを慎重に考えてほしいのか。
大卒ニートとして会社員以外の働き方を選んだ場合、仮に1人で仕事をしていくとしたときには得られるものもありますが、大変なこともたくさんあります。
次に説明する項目を「問題だと思わない」のであればいいのですが、「それはちょっと困るかも」と思うのなら1人仕事には向いていません。
会社員には向いてないと判断し、1人仕事を選んだ場合に困ることを1つずつ見ていきましょう。
1人で仕事を始めるのであれば、仕事の方法は自分で学ばなければいけません。
会社員のように先輩や上司から教えてもらったり、教育プログラムを受けて一から学んだりという過程を自主的にやっていかなければいけません。
仕事を覚えるのと同じように、仕事そのものも自分で見つける、あるいは作っていかなければいけません。
どんなものを世の中に提供できれば、価値を認められてお金となるのか。根本的なところから自分で考えていく必要があります。
どんな仕事でも、どんなに慎重にやっていても失敗することは必ずあります。会社であれば、上司や先輩がフォローしてくれます。
1人で仕事をするなら失敗するのも自分なら責任を取るのも自分です。
世の中の波に乗り遅れないためには、自分で成長していこうとする向上心が必要です。組織内のように尻を叩いてくれる人はいません。
また監視する人もいないので、自分がサボってしまえば収入は生まれません。
もう少し事務的な方向からも1人仕事と会社員の状態を見ていきましょう。
会社員として採用されるとき、「月収○○万円で」という話を聞くでしょう。会社員はどんな働きぶりでも最低限、決まった給料をもらうことができます。
しかし、1人仕事は毎月の決まった収入はありません。
意外と知らない人も多いのですが、自営業の場合、クレジットカードの審査がなかなか通りません。毎月の収入に保証がないためです。
どんなに稼いでいる有名な芸能人でもカードを持っていない人がいるのはこのためです。
クレジットカードの審査と同じく、ローン審査も収入の保証上、通りにくくなります。ローンが通らないと将来、家や車、大きな金額の買い物をするときに困りますね。
日本にはたくさんの税項目があり、収入額や収入を得た経緯、その他の経費などとあわせて複雑な申告が必要です。
会社の場合、契約している税理士にまとめて一括で申告を頼んでいることが多く、社員個人で申告する分は限られています。
そして、最後に1番の難題があります。
1人で仕事をするうえでの最大の敵は孤独です。不安なことがあっても誰にも相談できません。今月の収入がゼロでも、とにかく信じて仕事をするしかありません。
なぜなら、自分が仕事をしなければ誰も仕事をしてくれないからです。
→ 会社員という働き方を見直してきたならチェックしてみよう!
与えられるものに不満を感じたら、もっとひどい状態もあると思い出す
少し脅すように書いてしまいましたが、すべて本当の話です。
管理人が最初に勤めた会社の初任給は、月16万円。そのうち、約2万円は厚生年金と社会保険に飛びますから、手元にやってくるお金(手取り)は月14万円でした。
毎日、決まった時間に出社して7〜8時間働いてこの給料は少ない! と思っていましたね(笑) だって、1人暮らしの生活に必要なお金は毎月12万円程度。そこに仕事関係の教材も買っていたら、何も残らないどころか赤字です。
でも、独立して最初の月、収入がいくらだったか想像できますか?
―――2千円です。月収2千円。
その数字を見たとき、たいした仕事もしていない下っ端でも月14万円を間違いなくくれる会社員のありがたみを知りました。
独立後の仕事時間は1日10時間ほど。会社員時代よりも働いていたはずなのに、時給6.6円です。最低賃金にも満たない金額。アルバイトでももっと稼げます。
独立して1年間、自分の収入では生活できず、社会人になっても親から仕送りをもらっていました。
払う税金が少ないことですら、「支払う金額が少なくて済む」という安心よりも、「まともに税金を払う収入もない」と言われているようで情けなく思いました。
そうなってくると、最初こそ「戻ってこない税金なんて払いたくない」と思っていたのが、「すぐに稼いで何百万円の税金でも払ってやる」という意地が出てくるのだからおもしろいものです。
こんな実りのない生活なのに、どうして会社に戻らなかったのか。
理由は1つ、このスタイルでしか働けなかったからです。
会社員に向いてない人には、どうしても会社で働けない理由がある
仕事に対してすごい才能のある人や以前に勤めていた仕事での高度なスキルのある人は、独立後でもすぐに収入をたたき出します。
しかし、特別なスキルがなくて一からのスタートの人でも、時間がかかるものの成果を出していく人たちがいます。
そうした人たちに共通しているのが、「どうしてもその方法でしか働くことができない」という差し迫った状況にあること。
管理人が会社を辞めて独立した理由は、精神的にまいってしまったせいです。
中学時代に不登校と引きこもりを経験してから、「みんなと同じことをする」「決まった時間、決まった行動のルーティン作業」がまったく肌に合わない人間です。
それなのに、みんなで決められた規則に従った動く会社という空間に入ったのですから合わないのは当然でした。
辞めると決める直前、わけのわからないことを必死に言ったり、意味もなくあふれてくる涙が1時間以上止まらなかったりと変な行動が増えました。電話で母親に「様子がおかしい、不登校だったころと似ている」と言われて初めて気づきました。
不登校の子供の子育てを経験していた母親のおかげで助かりましたが、軽度のうつ病になりかけていました。
一般の人でも憂うつなことがあると「もう、うつになっちゃうよ」なんて言いますが、本当のうつ病は本人に自覚がないまま進行するケースが多いのです。
それから、同じ行動を毎日、決まったルーティンで強制される仕事には就けないと理解しました。その結果が現在、自分で仕事内容を決めて、毎日違うスケジュールをこなす生活につながっています。
他にも、管理人と同じような仕事で成功を収めている人にもなにかしら、会社員に向いてない、働けない理由があります。
例えば、
- 小さな子どもがいるお母さん、シングルマザーのため外に働きに出れない
- 身体的な障害があっても、健常者と同じかそれ以上の収入を得たい
- 夫婦で働いていたけど奥さんの方が収入があり、子育てのため旦那である自分が仕事を辞めた。それでも働いているという状態が欲しい
- どうしても諦められない夢を進行させるための時間と同時に収入が必要だ
などなど。もう後戻りできないからこそ、どんなに希望が少なくても1人仕事を成立させなければいけない。こうした差し迫った思いが成功に導くようです。
あなたには、どうしても会社で働けない理由、
会社員以外の働き方でなければいけない理由がありますか?
独立を決めたのであれば、まずは目標となる人を探そう!
ここまで読んできて、やっぱり1人で仕事を始めるのは荷が重いかも、と思い始めた人はそれでもOK。大卒ニートが社会復帰のために始められる8つの選択肢を見てみましょう。
大丈夫。1人仕事は何歳になっても始められます。ですが、大卒ニートを脱出して会社に就職し、キャリアを積むならできるだけ早い方がいいです。
自分に会社の働き方が合うかどうかわからない人も1度、就職してみてください。独立するときには離職の経歴などまったく問題ではありません(採用担当者の面接がありませんからね)。
一方で、それでも自分は会社に向いてない、1人で仕事をしたいと思うのであれば、その始め方をお話しましょう。
働き方を探すのもいいけれど、働いている人を探す方がもっと具体的
インターネットの発達のおかげで、1人であってもいろんな仕事、いろんな働き方ができるようになりました。あなたのまだ出会っていない方法でしっかりと生計を立てている人もいるでしょう。
まずは、世の中にどんな働き方をしている人がいるのかを知り、その中から自分の望んでいる生活スタイルに近い生き方をしている人を見つけましょう。
いわゆる、目標となる人物。メンターと言われる存在です。
たいていはインターネットで探せば、たくさんの人たちの働き方が出てきます。
1人仕事をしている人は、自分のライフスタイルを外に発信していくアウトプットをしている人が多いからです。あなたの未来の生き方に近いキーワードをどんどん打ち込んで探してみてください。
また、書店に行っても、ライフスタイル関係の書棚にはいろんな生き方で成功している人たちの本があります。
メンターは目標と、方法と、勇気を与えてくれる
メンターの存在はとても大切です。
憧れの生活へ向かうための道筋を教えてもらえるだけでなく、この方法を突き進んでいけば、いずれはあの人のような生活ができるという確証をもつことができるからです。
さきにも言ったように、1人仕事は収入が安定してくるまではとにかく孤独です。
どんなにがんばっていても、この行動が未来の成功につながる保証はない。そう思うとやる気を持続させるのは難しいもの。
メンターという、実際に成功している生きた証明を知っているだけでも勇気をもらえます。
孤独を打ち破るのは未来への希望です。メンターの生活が自分にもやってくると信じられるような人を探しましょう。
メンターが見つかったら、あとは生き方をなぞるだけ
何事も新しく一から始めるよりも、前任者の方法を学び取っていくのが1番効率的です。
会社員以外の、独自の働き方をしている人たちは自分の働き方を発信していこうという意欲の高い人たちが多いです。なので、その働き方にいたるまでの道のりや成功のための方法なども教えてくれている場合があります。
そこまでの道筋がわかったら、できる範囲から真似をしていくことです。
今回のワーク:会社員の働き方を知ってから働き方を選ぼう!
今回の記事で考えて欲しかったのが、大卒ニートであることで無条件で会社員という働き方を嫌ってはいないか、という点でした。
確かに、会社に入ると窮屈なことはたくさんあります。けれど、管理されるからこそ「楽」でいられることもあります。
結局、どういった働き方が合うのかはあなたにしかわからないのです。
大卒ニートだから、この働き方しか出ないというものはありません。
1人仕事をやっていこうと決意した大卒ニートの人も、まだ会社員への就職と迷っている大卒ニートの人も、まずは会社員という働き方がどんなものなのかを知る行動をとってみてください。
キャリアプランニングの専門家に相談してみたり、就職コンサルタントの開いている大卒ニートやフリーターのための就活セミナーに参加してみたり。もちろん、実際に会社員として就職してみるのもいいでしょう。
会社員という働き方を毛嫌いする理由を見つけるために会社員の働き方を知ってみる。これを今回のワークとしたいと思います。
→ 【参考】大卒ニートが就活を始めるための不安を解決しよう!
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